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FF-scholar 元渓流魚の研究者によるヘタクソFFblogです。

志賀高原の渓

初めてこの渓の名前を聞いたのは、渓流魚の研究をしていた数年前のこと。
放流は一切行われておらず、放流魚との遺伝子交雑が一切ない原種イワナのみ生息する名川として、
近年特に有名なこの渓。
一度は自分の目と腕で確認してみたいと思い,この連休を利用して一路北信州へ。
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高原の朝。気温は僅か15℃と、東京の猛暑とは別世界です。
早くもこの時点で、既に帰りたくありませんでした(笑)




すばらしい渓相です。
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この渓の環境について、気づいたことを列挙します。
・周辺には林道やスキー場、ロッジが多くありますが、少なくとも河畔林は幅数十メートルは保たれている
・橋脚周り以外にコンクリート護岸が全くない。
・石がやや滑りやすい(水質そのものの影響か、スキー場の問題か)
石が滑りやすい=水がキレイじゃない、という印象を受けるかも知れませんが、
滑りやすい=付着藻類が多い=水生昆虫が多い=餌が多い、という事実もあり、多くの個体数を維持するだけの
豊富な餌環境は保たれている、ということにもなります。

また有名な話ではありますが、この渓の支流は全て禁漁区となっています。
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イワナは秋になると、小さな支流に遡上し産卵します。
春にふ化した魚はそのまま支流で成長した後、ある程度の大きさになると本流へ下ります。
つまり支流は本流の「種沢」となっており、この支流の管理(禁漁・ダム無し・人口産卵床の造成等)こそ、
放流に頼らない増殖事業のキーポイントとなるのです。

豊富な餌と繁殖に適した環境の維持。
ある調査によると、県内の主な渓の中で最も生息密度が高かったとのことですが、
この渓には、それも十分納得できる環境が整っていました。
自治体・漁協の皆様はもちろん、我々釣り人も一丸となって、この環境維持に貢献すべきだと強く感じます。


で、肝心の釣りのほうですが・・・渋い!!!(笑)
いくつかある入渓点ですが、その全てに先行者の車数台が停まっているほどの、人気河川です。
一般的なポイントからは、あまり反応がありません。。。
そこで、ちょっと視点を替え、普通の人はあまり狙わないであろうポイントを重点的に攻めると、、、
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やはり魚影の濃い川ですね。ちゃんと反応してくれました。
が、サイズは伸びず、唯一キャッチできた泣き尺は撮影前に逃亡・・・涙

さて昼ご飯はこんなところで↓
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いい景色を見ながらちょっと優雅に・・・ ※もちろんウェーダーは脱いでます(笑)
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午後には別の区間に入りましたが、午前よりやや活性が上がっており、順調に数が伸びていきます。
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結局、朝から合計20尾近くキャッチ。
ただ途中で会ったフライマンは、チビが2尾だけと言ってましたので、
釣果はやはりポイント選択とタイミングが大きく影響していたようです。

しかし、懸念していた通り、夕方にはこの時期特有のゲリラ豪雨&落雷・・・
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雨宿り後のイブニングも考えましたが、十分な釣果もありましたし、遡行中に左ひざを痛めたこともあり、
無理をせずに退渓することとしました。

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再訪を心に決め、帰りは温泉でゆったり。。。

誰ですが、この川に「ザコ」なんて名前をつけたのは!!(笑)
by takeiwana | 2011-07-18 21:49 | Stream